01. 買う前に「どこまで下がったら見直すか」を決めよう
株を買ったあとに値下がりすると、「もう少し待てば戻るかも」と思ってしまうことがあります。
もちろん、そのあと株価が戻ることもあります。でも、そのまま下がり続けることもあります。
だからこそ、株を買う前に、「ここまで下がったら、一度売ることを考えよう」という価格を決めておくことが大切です。
先に決めておけば、実際に株価が下がったときも、感情だけで判断しにくくなります。
株を買うときは、「どこで買うか」と「どこまで下がったら見直すか」をセットで考えるようにしましょう。
02. 損切りラインってなに?
買ったときより安い価格で売り、損失を確定させることを「損切り」といいます。損失がさらに大きくなることを避けるための判断です。
株価が下がったときに、「この価格まで下がったら、売ることを考える」と決めておく目安が「損切りライン」です。
たとえば、1株1,000円で買った株について、「950円まで下がったら見直す」と決めたとします。この場合、950円が損切りラインです。
950円という金額は、考え方を説明するための一例です。すべての株に同じ値幅を当てはめるという意味ではありません。
損切りの目的は、損失の拡大を抑えることです。株価は必ず思った方向へ動くわけではないので、うまくいかなかったときに早めに区切りをつけることも大切です。
03. 逆指値で大きな下落に備えよう
損切りラインを決めても、「ずっと株価を見ていないといけないの?」と思うかもしれません。そこで使われることがあるのが「逆指値注文」です。
株を売るときの逆指値は、「株価が指定した価格以下になったら、あらかじめ決めた売り注文を出す」という条件をつける注文方法です。
たとえば、1,000円で買った株について、「950円以下になったら売り注文を出す」という条件を設定しておくイメージです。
ずっと画面を見ていなくても、条件に達したときに注文を出せるので、事前に決めた行動へつなげやすくなります。
ただし、急落時などは、設定した価格どおりに売買が成立するとは限りません。売買が成立することを「約定」といい、950円より安い価格で約定する場合もあります。注文の条件や市場の状況によっては、売れないこともあります。
逆指値は、大きな下落に備えるための注文方法です。損失を必ず決めた金額までに抑えられるわけではありません。利用できる条件や注文の期限は、使う証券会社で確認しましょう。
04. 株価が上がったら、守るラインも見直そう
買ったあとに株価が上がったら、最初の損切りラインを見直すという考え方があります。
たとえば、1,000円で買った株が1,200円まで上がったとします。守るラインが最初に決めた950円のままだと、大きく下がったときに、それまで増えていた利益を大きく失ってしまうかもしれません。
そこで、「株価が上がったら、守るラインも少しずつ引き上げる」という方法があります。図では、950円だったラインを1,100円へ見直しています。これも考え方を説明するための一例です。
反対に、株価が少し下がったからといって、「売りたくないから損切りラインも下げよう」と、その場その場でルールを変えると、最初に決めた意味がなくなってしまいます。
守るラインは、感情ではなく、決めた考え方に沿って見直すことが大切です。ラインを引き上げても、その価格で売れることや利益が残ることが保証されるわけではありません。
05. 利益より先に「大きく減らさない」を考えよう
株式投資では、「どれくらい儲かるか」に目が向きやすいですよね。でも、長く続けるためには、「一度の失敗で大きく減らさない」こともとても大切です。
大きな損失が出ると、元の金額に戻すためには、それだけ大きな利益が必要になります。
だからこそ、買う前に損切りラインを考えること、必要に応じて逆指値を使うこと、株価が上がったら守るラインを見直すことといった準備が役立ちます。
すべての取引でうまくいく必要はありません。うまくいかなかったときに損失を大きくしすぎず、「次の機会に進める状態を残しておく」ことが大切です。
次のSTEPでは、買った株を「いつ売るか」について考えていきます。

